現時点で振り返ってみると普天間問題でオバマ大統領に対して「トラスト・ミー(私を信用してくれ)」と言った鳩山総理の心中は何だったのかと思う。
国民にも大統領にも議会にも口からでまかせを言ってしまう人が総理だとすると、現在のわが国は重大事態という以外にない。
そんなことを考えながら今日の日本農業新聞を見てびっくりした。
『農相 きょう宮崎入り』という見出しである。
口蹄疫対策を協議するというのだが、今の今まで宮崎に行っていなかったという事実にびっくりしたのである。
口蹄疫の拡大は宮崎のみならず、わが国畜産業の重大事件だというのに、その最高責任者である農林水産大臣がようやく宮崎へ行くのである。
しかも記事によれば、口蹄疫防疫対策本部長代理が宮崎入りしたのが4月29日。
農水省政務三役の宮崎訪問はそれ以来だという。
宮崎県都農町で口蹄疫の疑いのある牛が確認されたのは4月20日のことである。
その後、県、市町村、JAの職員らの必死の防疫作業が連日続けられている。
にもかかわらず新たな感染が疑いが止まらない。まさに重大事態である。
農相は社会党出身の赤松氏である。
同じ社会党出身の村山首相の阪神大震災のときの遅すぎた現地入りを思い出す。
あのときはヨーロッパから災害救助犬も現地入りしたが、その際「犬より遅い村山総理」という情けない指摘を受けた。
やはり、鳩山総理のみならず民主党政権の現場感覚には相当な違和感を感じるのである。
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