日別アーカイブ: 2010年1月3日

新型インフルエンザへの対処法(第337回)

今朝の毎日新聞は、県内初の新型インフルエンザによる死亡を報じた。
亡くなった方は働き盛りの男性(43歳)で持病もなかったという。
1月1日早朝に腰や喉の痛みを訴え午前中に病院で受診したものの帰宅した後に急変して救急搬送。
1月2日夜8時過ぎに肺炎や呼吸困難に陥りお亡くなりになったという。
心からご冥福をお祈り申し上げます。
千葉県議会12月定例会において新型インフルエンザ・ワクチン接種に反対する政党があった。
反対の理由が、新型インフルエンザより新型インフルエンザ・ワクチンの方が死亡率が高いと言う不可解な主張であった。
自分たちが信念に基づいてワクチンを接種しないだけならともかく、千葉県民にも打たせないということが何を意味するのか真剣に考えて欲しい。
もしワクチンが危険であるなら、なぜ想定以上に多くの医療関係者がワクチン接種を希望したのか。常識で考えて欲しいのである。
今回お亡くなりになった方のケースで見過ごすことの出来ないことは『発熱』していなという点である。
かつて問題となった(現時点でもなお重大な問題だが)サーズの場合は感染したら必ず発熱するという特徴があった。
しかも、サーズは感染後3?4日後から感染すると言われている。
すなわち成田空港等で入国者の発熱の有無を調べれば、水際作戦が十分通用するのである。
ところが、インフルエンザは発熱前から感染するし、感染直後から感染する。
すなわち水際作戦はまるで成立しない。
自分自身が感染に気付かないうちに、サーズなどよりも圧倒的に感染力の強いウイルスを保持したまま人口過密の都市に紛れてしまう。
これがインフルエンザなのだ。
したがって、今の時点ではもっとも効果的な新型インフルエンザへの対処法はワクチンしかないという結論になる。
今後、もしワクチンに余剰があるようなら私も打つべきかと思っている。