田原総一郎氏によると、尖閣諸島にしても竹島にしても日米関係がぎくしゃくしているから中国や韓国に好き勝手にされているのだと言います。
では、なぜ日米関係がぎくしゃくしているのかといえば、これまで営々と築いてきた日米の太いパイプを鳩山さんがいとも簡単に木端微塵に打ち砕いてしまったからだと言います。
なるほど、あの「トラスト・ミ-」発言はひどいものでした。単に裏切ったのではなく、ご丁寧にも裏切る前に「トラスト・ミー(私を信用してください)」とオバマ大統領に言ったのですから。
さて、外交はある意味で国益そのものです。これほど国益に密接に関わる『政治』はありません。
お互いの国益にストレートに関わるからこそ、交渉内容の本当のところは外へは伝わってきません。どうしてもぎりぎりのところは密室になります。
だから、外交は時の政権に託すしかないのです。当然のことながら、託すには信頼が必要です。信頼がなければとても託せません。
託した挙句が、めちゃくちゃにされたのですから、その時点で民主党政権は責任を取るべきだったのです。
最近、辛坊治郎氏の「この国で起きている本当のこと」(朝日新聞出版)を読んでいて、久しぶりに驚いた記述に出会いました。
「プラザ合意」は、日米原子力協定を締結する見返りでもあったというのです。
当時、私はあくまで議員秘書としてではありましたが、常任委員会は外務、特別委員会は科学技術振興対策を担当していました。
にもかかわらず、辛坊氏の指摘したことを全く知りませんでした。
私だけがうかつだったのか、野党の立場ですから知らなくて当然のことだったのか・・・・・いずれにせよ本当にびっくりしました。
外交はやはり密室なのだなとつくづく思ったのでした。
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