一昨年(2010年)の9月6日、県議会代表質問でAED(自動対外式除細動器)の問題を取り上げました。
AEDの重要性が認識され、様々なところに設置されるようになりましたが、千葉市内のある団地の自治会長さんからこう言われました。
「うちは非常に大きな団地なので、自治会として団地内にAEDを3か所設置しました。ところが、設置したものの設置場所をどう住民に知らせるかが意外と難しいんです」
私もなるほどと思いました。そこで、そういう背景を踏まえて質問したのです。
『県内には巨大な団地やマンションが多数ありますが、それらの敷地内のAED設置場所の周知が不十分なら、使用方法を知っている人がいたとしても宝の持ち腐れであります。
そこで、他県ではどうしているのか調べてみますと、例えば愛知県では2007年4月から携帯電話のGPS機能を利用して、直ちに最寄りのAED設置場所がわかる検索システムを導入しておりました。具体的には、専用のホームページがあり、そのトップ画面で近くのAEDを探すを選択すれば、付近のAED設置場所が表示されるシステムです。これは2005年の愛知万博の際、会場内のAEDにより3人の方の命を救うことができたことから導入したものと伺っております。
そこでお伺いいたします。
第1に、AEDの使用法を含め心肺蘇生法の講習等の普及促進にどう取り組んでいるのか。
第2に、AEDの設置場所の周知徹底に検索システムの導入をしてはどうか。』
それから1年半を経て、この提案のシステムが、本年4月23日から運用になると千葉県健康福祉部医療整備課から連絡がありました。
これでパソコンや携帯電話からAED設置場所の地図、住所、電話番号などが閲覧できることになります。
また一つ、安全・安心の千葉が実現できたことに喜びを感じています。ご尽力された関係者の方々に心から敬意を表します。