日別アーカイブ: 2012年4月6日

意識を変えるということ

その環境の中にいると『変化』に気づかないことがままあります。
少子化がこれだけ叫ばれていて、頭の中では理解していても、たとえば毎年の小学校の卒業式に参加していてもそれほどの変化を感じません。
ところが、先ごろ25年前のビデオを見せてもらって、当時の子どもの想像を絶する多さびっくりしたのでした。そして、ビデオの中の子どもたちの多さをいったん見てしまうと、改めて現在の少子化の進み具合にショックを受けたのでした。
さて、話は変わります。
千葉県の平成24年度予算を可決したとき、一つだけ気になったことがありました。それは『退職手当債の発行』でした。
前年度予算では発行せずにすみましたが、今回は3・11という未曽有の大災害があり、被災地である千葉県としても財政需要から考えてやむを得ないと思いましたし、むしろ震災の時点ですぐに思ったのは、次の予算ではたとえ退職手当債を発行してでも乗り切らねば・・・ということでした。
そこで、私が気になったというのは、退職手当債を発行しなかったときの千葉県の議会議員と退職手当債を発行した千葉県の議会議員とは同じ意識であってはいけないだろうということです。
予算を決定する議員として、退職手当債を発行しようがしまいが全く意識が変わらないのはおかしい。そこには財政に対する規律意識が数段階は強まっていなければならないと思うのです。
退職手当債を発行したという変化をきちっと抑制的にとらえることのできる議会議員でなければならない。こういう部分の意識をしっかりと変えていかねばならないと思った次第です。