日別アーカイブ: 2011年10月10日

俳句結社『鴻』5周年

鴻5周年記念大会にお招きいただきました。
増成栗人先生のお人柄そのものの和やかな盛大な記念大会でした。
私は来賓などおこがましい若輩者ですので、せめて写真係のお手伝いをさせていただきました。
前回は鴻の忘年句会に参加させていただいて、拙句『まだ何か隠してゐたる枯蓮田』を取っていただくなど望外の喜びでした。
今回は、かねてより出版を楽しみにしていた『吉田鴻司全句集』が上梓され感激でした。

400ページ近い大部ですが、文庫本の大きさで常に持ち歩けるのがうれしいところです。
イラストレーションの後藤兼志氏はじめ編集作業に携わった方々のご苦労をかみしめながら常に持ち歩こうと思っています。
素晴らしい大会と素晴らしい御本をありがとうございました。

低血糖症治療の会

千葉市稲毛区のマリアクリニックにて、『低血糖症治療の会』の全体研修会に参加させていただきました。
正直なところ、低血糖症という病気についてほとんど何も知りませんでしたので、非常に勉強になりました。
私たちは糖尿病の検査をするときにOGTTという耐糖能精密検査をします。
ブドウ糖を投与して、血糖がどう変化するかという血糖曲線を診ます。
マリアクリニックの柏崎先生たちは、5時間のOGTT検査をしなければ、血糖の診断はできないのだとおっしゃいます。
実際、通常の2時間の検査では血糖曲線が正常を示していても、3時間以降に異常値が出る例が非常に多いとのこと。
血糖に異常があっても、通常検査で「異常なし」とされてしまうところが大きな問題です。
血糖を下げるホルモンはインスリンのみしかないのに対して、血糖を上げるホルモンはグルカゴン、カテコーラミン、コルチゾールなど幾つもあります。
つまり、人間の体は実は血糖を下げないような工夫がなされています。これは人類の長い歴史が飢餓との戦いだったことを意味します。
したがって、医学の常識として糖尿病は認知されていても、低血糖症は認知されていなかったわけです。
常識を変えるというのは非常に困難を伴います。長期的な取り組みを覚悟しなければならないと思いました。