低血糖症治療の会

千葉市稲毛区のマリアクリニックにて、『低血糖症治療の会』の全体研修会に参加させていただきました。
正直なところ、低血糖症という病気についてほとんど何も知りませんでしたので、非常に勉強になりました。
私たちは糖尿病の検査をするときにOGTTという耐糖能精密検査をします。
ブドウ糖を投与して、血糖がどう変化するかという血糖曲線を診ます。
マリアクリニックの柏崎先生たちは、5時間のOGTT検査をしなければ、血糖の診断はできないのだとおっしゃいます。
実際、通常の2時間の検査では血糖曲線が正常を示していても、3時間以降に異常値が出る例が非常に多いとのこと。
血糖に異常があっても、通常検査で「異常なし」とされてしまうところが大きな問題です。
血糖を下げるホルモンはインスリンのみしかないのに対して、血糖を上げるホルモンはグルカゴン、カテコーラミン、コルチゾールなど幾つもあります。
つまり、人間の体は実は血糖を下げないような工夫がなされています。これは人類の長い歴史が飢餓との戦いだったことを意味します。
したがって、医学の常識として糖尿病は認知されていても、低血糖症は認知されていなかったわけです。
常識を変えるというのは非常に困難を伴います。長期的な取り組みを覚悟しなければならないと思いました。


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