月別アーカイブ: 10月 2011

1期議員研修会にて

今日は、第3回目の一期議員研修会でした。
午前10時からですが、ほとんどの人は9時半に集まっています。
すべての人が9時45分には着席しているのですが、私は9時47分着の2分遅れでした。申し訳ない限りです。
今日のカリキュラムは、浦安市議の田村さんによる自治体財政についての第2回、西谷弁護士による法律問題について、船橋市議の石崎さんによる選挙会計と後援会会計について、片田幹事長代理と千葉市議の奥井さんによる党活動についての4コマでした。
参加者全員がみっちり勉強しました。
私の好きな俳句に、山口誓子の『学問のさびしさに堪へ炭をつぐ』という句があります。
中学高校時代にO校長からは「学生に盆も正月もない」、担任のA先生からは「鼻血が出るまで勉強せよ」と良く言われました。
不肖の学生だった私には、盆も正月もあり、そして鼻血を出したことはありませんでした。
きっと、報いを今受けているのに違いありません。

何かおかしい放射線論議

県議会の各党代表質問が昨日で終わりました。
その中で放射線論議でどうも最低限の知識が間違っているのではないかと思われる発言が見受けられます。
たとえば年間1ミリシーベルトという被曝限度についてです。
これを年間1ミリシ-ベルトを超えたら大変なことになると認識しているかの言動がなされます。ここは、1ミリシーベルトの意味をもう一度確認する必要があると思うです。
地球上に住む限り、原子力事故がなくても自然界の放射線によって私たちは被曝しています。
わが国の場合は、年間1.5ミリシーベルト程度です。
そのうえで、私たちはがん検診をしようとか健康診査を年に一度は受けようと訴えていますように医療関係による被曝もあります。これが2.3ミリシーベルト程度です。
これらの上に立って、さらに1ミリシーベルトという数字を限度とするのですから、1.5+2.3+1=4.8.。すなわち5ミリシーベルトまではやむを得ないとしているのです。
原子力発電がだめになり、かつ石油が輸送用燃料や石油化学製品用に使われるとなると、発電用燃料は必然的に石炭の使用量が増えるでしょう。
石炭を燃やすと、実は放射性物質がでます。煙草の煙にもかなりの放射性物質が含まれていますので、愛煙家は相当程度被ばくします。それでなくともCTを一回受けると7ミリシーベルトの被ばくです。
こうした総合的な現実を見たうえで議論しないと、いつまでたっても議論がかみ合わないように思います。
さて、今朝の新聞各紙に『原発敷地外にプルトニウム』という記事がありました。
『事故によるプルトニウムも原発の敷地外で初めて検出した』『ストロンチウム90が最も高かったのは福島県双葉町の5700ベクレルだった』という記事です。
ヨウ素やセシウムや放射線量についての情報はずいぶん公開されてきたと思います。また、講演会や勉強会なども活発に開催されてきました。
ところが、ストロンチウムやプルトニウムに関する知識は全くと言っていいほど持っていません。これからは、こうした情報を積極的に提供、公開していかないと、またしても不安を限りなく醸成することになると思います。

大阪府教育委員の辞任意向?

今朝の新聞には目を引く記事が多かったように思います。
第一番は、朝日新聞のスクープ『教育委員5人辞任意向』でしょう。大阪府の教育委員6人のうち、常勤の教育長以外全員が辞任の意向というのですから。
これは橋下府知事が率いる大阪維新の会が提出した条例案に対する反発だという記事です。
『特に、一定割合の教職員に最低評価をつけ、連続で最低評価を受けた教員を処分対象にするといった内容に、多くの委員が「これで教育がうまくいくはずがない」と主張する。』
識者の声も合わせて記事にされていますが、たとえば『企業だってしんどい社員を切り捨てていたら持たない。能力を最大限に発揮させる「人材の最大活用」しかない』といった批判です。
どの地域であれ教育委員の責任は重大です。市町村あるいは都道府県の教育の根幹を決断するのですから。
ところが、その一方で身分は非常勤であり、待遇は貧弱です。
これほど責任と待遇がかい離している例はないのではないかと思います。
しかし、逆に非常勤であることを逆手にとって、辞任することによって教育を守る手もあるのだなと思った記事でした。
実は、現在教員は不足しています。各都道府県は良い人材を採用したいと他県にまで出向いて採用説明会を開催しています。
大阪府の最近のおかしな動きをみると、教員志望者は、間違いなく大阪を敬遠するでしょう。
逆に見ると、各都道府県の教育委員会は、今こそ良い教員を採用するチャンスととらえていることでしょう。