大阪府教育委員の辞任意向?

今朝の新聞には目を引く記事が多かったように思います。
第一番は、朝日新聞のスクープ『教育委員5人辞任意向』でしょう。大阪府の教育委員6人のうち、常勤の教育長以外全員が辞任の意向というのですから。
これは橋下府知事が率いる大阪維新の会が提出した条例案に対する反発だという記事です。
『特に、一定割合の教職員に最低評価をつけ、連続で最低評価を受けた教員を処分対象にするといった内容に、多くの委員が「これで教育がうまくいくはずがない」と主張する。』
識者の声も合わせて記事にされていますが、たとえば『企業だってしんどい社員を切り捨てていたら持たない。能力を最大限に発揮させる「人材の最大活用」しかない』といった批判です。
どの地域であれ教育委員の責任は重大です。市町村あるいは都道府県の教育の根幹を決断するのですから。
ところが、その一方で身分は非常勤であり、待遇は貧弱です。
これほど責任と待遇がかい離している例はないのではないかと思います。
しかし、逆に非常勤であることを逆手にとって、辞任することによって教育を守る手もあるのだなと思った記事でした。
実は、現在教員は不足しています。各都道府県は良い人材を採用したいと他県にまで出向いて採用説明会を開催しています。
大阪府の最近のおかしな動きをみると、教員志望者は、間違いなく大阪を敬遠するでしょう。
逆に見ると、各都道府県の教育委員会は、今こそ良い教員を採用するチャンスととらえていることでしょう。


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