日別アーカイブ: 2014年7月2日

自国防衛の新要件

「国の存立を全うし、国民を守るための切れ目のない安全保障法制の整備について」との閣議決定がなされました。
世界平和を希求する私たちの理想は当然のこととして、責任ある政党としてわが国を取り巻く現実の安全保障環境の変化にも対応しなければなりません。
今回の閣議決定の最重要部分は次のくだりだと思います。
『わが国と密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生し、これにより我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険がある場合において、これを排除し、我が国の存立を全うし、国民を守るために他に適当な手段がないときに、必要最小限度の実力を行使することは、従来の政府見解の基本的な論理に基づく自衛のための措置として、憲法上許容されると考えるべきである』そして『事前に国会の承認を求めることを法案に明記する』としています。
さて、ではここで想定される事態とはどのようなものでしょうか。
1)すでに密接な他国が攻撃を受けている。2)まだ日本は攻撃は受けていないが攻撃されるのが間違いない段階でしょう。
こうした明白な危険が差し迫っているにもかかわらず何もしないというのはむしろ現実的ではないと思います。
新要件が、多くの方の理解を得られるよう力を尽くしてまいります。