日別アーカイブ: 2013年8月17日

貝原益軒の健康術

いつの時代であれ、大切なものの一つは『健康』です。かく言う私も、今のところ体重65kg以下を何とかキープしています。
江戸時代のベストセラー健康本と言えば、貝原益軒の『養生訓』です。今読んでもなるほどと思うことがきちんと書かれています。
たとえば、益軒は『少欲』を唱えます。欲を貪って不健康になることを『宝石を持って雀を打つような(愚かな)こと』だと言います。そして、『心を楽しませ、身体は動かす』のだと。これが病弱だった益軒の結論のようです。
さて益軒は、もう一つ興味深い著述を残しています。『楽訓』です。
人生を楽しむコツのようなことが5つ書かれています。
第一に自然を楽しむこと。花を愛でる、月を愛でるということですね。
第二に読書を楽しむこと。自分とは違う感性や思考を楽しむのでしょう。
第三に旅行を楽しむこと。知らない風土や新しい体験を楽しむ。
第四に交際を楽しむこと。人は何と言っても情報の塊ですから刺激を受けます。
第五は、忘れてしまいました。いずれ機会があればもう一度読んであらためて紹介します。
それにしても、益軒の徹底した追究心には凄みを感じます。古典は本当に面白いですね。