日別アーカイブ: 2013年8月10日

災害対策の敗因

百田尚樹氏の『永遠の0』を読んでいます。太平洋戦争での敗因が繰り返し語られています。
第十章『阿修羅』には、景浦という人にこう語らせています。
『戦後、俺は何度も賭場を開いたが、素人ほど熱くなる。有り金のかなりをすってしまうと、頭に血が上って、僅かばかりの小金を残していても仕方がないと、全部を賭けてしまうのだ。軍令部の連中にとったら、艦も飛行機も兵隊も、ばくちの金と同じだったのよ。勝っている時は、ちびちび小出しして、結局、大勝ち出来るチャンスを逃した。それで、今度はじり貧になって、負け出すと頭に来て一気に勝負。まさに典型的な素人ばくちのやり方だ。』
語らせる内容、人物ともに、さすがベストセラー作家だと思いました。
災害対策のあり方も全く同じだと思います。
小出しにして大変な被害を出し、慌てて予算措置をするというパターンは絶対に避けなければなりません。
災害対策もまた全力をあげなければならない戦いだと思います。