月別アーカイブ: 10月 2011

ふるさとを去る思い

9月9日の読売新聞に『放射能「脱出」続く』という記事がありました。
福島県から県外へ避難されている人についての記事です。
『避難を強いられている8万5000人が帰宅できるめどは立たず、放射能への不安から「自主避難」する人も後を絶たない。』
記事によれば、県外への避難者は8月25日現在で5万5793人。山形へは1万572人、以下東京6870人、新潟6014人、埼玉4295人、千葉3168人と続いています。
翌10日の朝日新聞には『「移住希望」福島34%』という記事が出ました。
『「放射性物質による被害を避けるため、県外や放射線量の少ない地域へ、できれば移り住みたいか」と聞くと、34%が「移り住みたいと回答』という記事です。
62%の人は「そうは思わない」と回答しているのですが、『中学生以下の子供がいる家庭では51%』ができれば移り住みたいと回答しています。
ふるさとは本当に「重い」存在です。住み慣れた地域を離れるというのは大変な苦痛です。にもかかわらず、という現実があります。
せめて、千葉県に避難されている3000人を超える方々には温かく接したいと思いますし、できる限りのことをさせていただきたいと思います。
私は横浜で生まれ6歳まで横浜で過ごしました。父親の転勤を機に松戸に移り住みました。
小学校卒業と同時に東京都下の国分寺に住むことになり、その数年後に八王子に転居し、今は松戸です。
これほど細切れにあちらこちらに移り住んでいても、やはりふるさとは特別です。
千葉県からも避難されていった人たちがいます。浦安などの湾岸部の地域では液状化による被害、東葛地域ではやはり放射能への不安が原因です。
こうした方々もまた住み慣れた地域を捨てざるを得なかった方々です。すべての人が避難先で温かく迎えられるようにと祈らずにはいられません。

小金原大運動会

今日は、小金原大運動会がありました。でも、私は開会式のみの参加。本当に残念です。
毎週末は目の回るような忙しさで来週の金ケ作の運動会にも参加できません。
たとえば、昨日は朝9時から夜10時まで会議、会議で決めるべきことを一気に決めました。
まず千葉市内での県本部役員会。お昼にほっかほっか弁当を買ってきていただいて、今度は千葉県内の一人議会の皆さんと懇談会。
たった一人で議会を切り回すのですから大変です。そんな議会が県内に12ほどあります。(年内に13になる予定)
ちなみに、議員のいない自治体も県内には9つあり(年内に8になる予定)、そのうち多古町については、匝瑳市で一人で頑張っている武田議員が担当しています。
何事であれ、一人というのはモチベーションを保つのも大変です。僭越な言い方で恐縮ですが、手を貸せる分野はなんでも全力で応援したいと思っております。
運動会について書くつもりが、一人議会の話になってしまいました。地域の運動会はそれこそ一人きりにならないように、孤立しないために大変重要な行事だということで無理矢理話をまとめてしまいましょう。

今朝の気になる記事

今朝の日経新聞に気になる記事が3つありました。
気になる記事というのは、重要な記事であり、かつこれまであまり問題にされていなかった分野の記事というニュアンスです。
まず、『2段階格下げ 東電トリプルB』という見出しです。
格付投資情報センターが東京電力の発行体としての格付けをシングルAマイナスからトリプルBに2段階格下げしたという記事です。
予想されていたこととはいえ、電力債の今後の姿が日本国債の今後にダブってしまいます。
国債を無限に発行することはできませんので、仮にこのまま発行を続ければ、どこかの段階で下落があるのでしょう。ただそのどこかの段階がいつなのかがわからないだけです。
今言えることは、投資というのは基本的に売り買いの要因は単一ですので、下落するとなればあっという間ということです。その意味でこの記事はちょっと嫌な気持ちにさせられました。
二番目は『コショウ、最高値更新』という見出しです。まるで大航海時代を彷彿とさせる話です。
原因は中国の消費急増だそうです。これからはコショウに限らず、世界の食糧事情は中国の消費動向に大きな影響を受けることでしょう。
こうしたことに対して、飽食の日本からは何も言う権利はないのかもしれません。
三番目は『放射線遮る防護服開発』です。
東邦金属とグンゼがタングステンを織り込んだ生地による防護服を開発しました。重さは16キログラム、値段は600万円ほどだそうです。
オウム真理教のサリン事件の時に化学兵器対応の防護服が、各地の消防局に配備されることになりましたが、今度は放射線用の防護服が標準装備になりそうです。
大変不幸な事態への対応策ですが、こういう分野の開発も必要悪ということなのでしょう。

新たなモニタリングポスト

千葉県北西部が放射線量の高いいわゆる『ホットスポット』として取りざたされるようになり、モニタリングポストの増設を一貫して訴えてきました。
特に、5月13日には副知事に対して直接文書にて申し入れを行っておりました。
すでに決定していた旭市への増設に加えて、このほど国が6か所のポスト増設をするということで、県北西部に重点的に設置するよう求めていました。
昨日10月6日に、千葉県と国との間でほぼ協議が整いましたのでお知らせいたします。
まず、6か所のうち3か所は東葛地域になりました。
東葛北部が柏市大室の田中小学校、東葛南部が市川市大野の大柏小学校、印旛地域が印西市高花の船穂中学校です。
後の3か所は、香取市小見川の香取小見川区事務所、館山市亀ヶ原の安房農業改良普及センター跡地、茂原市高師の茂原高校脇です。
柏の測定局はちょうど南側に流山運動公園や県立柏の葉都市公園がありますし、市川大野測定局と合わせて、松戸市の北部から南部をだいたいカバーできるかと思います。
これから私自身が定点で測定していくのにまあまあきめ細かな体制がとれるようになりました。
あとは早期に測定が開始され、公表がなされるよう働きかけてまいりたいと思います。

田渕隆三作品展

高校時代の美術の恩師、田渕隆三先生から招待状をいただきました。
『田渕隆三作品展 11月5日(土)~13日(日) 村内ファニチャー内のギャラリーむらうち』です。
八王子市左入町787の村内美術館は、ミレー、コローなど19世紀自然派やドガ、ルノワール、ピサロなど印象派の作品140点の常設展示をしている知る人ぞ知る美術館です。
1度しか行ったことのない私ですが、村内美術館のホームページを見ながら偉そうに書いております。これがインターネットの便利なところです。
同時に、第6回新生会美術展も開催とのことですので、田渕先生が教えていらっしゃる方たちの作品展も開催されるとのことです。
さて、この田渕先生のお手紙の凄いところはこう書かれているのです。
『この夏は、ロスから入り、グランドキャニオン、ロッキー、デンバー、ボストン、ニューヨーク、ナイアガラ、とアメリカを横断してきました。”世界一”をめざして走っています。近々、十月にヒマラヤの道、ゴーキョ(4730メートル)目指して、ヒマラヤを描いてきます。』
まあまあまあまあ、何とエネルギッシュなんでしょうか!
私も頑張らねばと思わずにはいられません。
現時点では、八王子に行けるものかどうか正直なところ心もとない限りではありますが、素晴らしい絵画に囲まれてエネルギーを満タンにできれば・・・と思います。