昨日、ある記者から菅総理誕生の感想を尋ねられた。
こういうときは、本当のことを言ってしまっていいのか迷うのである。
迷った挙句、普通のコメントをした。したがって面白くもおかしくもなかったと見えて記事にはならなかった。
面白いコメントをしようと思えば『賞味期限切れ内閣が日付ラベルを張り替えただけ』というものだが、これはちょっと大人げがなさ過ぎる。
しかし、本当のところ、私が菅総理誕生で一番最初に思ったことは『いよいよ増税内閣の誕生か!』ということであった。
菅発言は、彼が財務大臣になってから結構あからさまだ。
たとえば、今度の予算編成では国債発行を今年度以下にするという発言。
たとえば、増税しても使い道を間違えなければ景気はよくなるという発言。
民主党のマニフェストを実行していくと、来年度は子ども手当てだけで5兆数千億円かかる。
あのアクアラインでさえ1兆数千億円の規模なので、毎年毎年3本ずつ造れる以上の財政負担となる。
さらに、米の戸別所得補償制度を他の農業や漁業や林業にも拡大する。
高齢者医療制度を廃止する。年金改革も新たに行うとなると、その予算規模は尋常ではない。
そのうえで、菅氏が言うように「本年以上の国債を発行しない」となると残された手立てはただ一つ『増税』である。
仮に消費税の値上げを考えているなら最低でも20%、もしかしたら25%も必要か?とさえ思う。
鳩山氏は4年間は消費税を上げないと発言したが、この人の発言はまったく信用できない。
あっけらかんと、「総理が交代したからあの発言は無し」で済まされてしまうだろう。
この党はいつでも勝手に発言を変えてしまうし、言っていることとやっていることがばらばらなので信用できないのだが、それでもやはり消費税については明言すべきだ。
今後も明言しないとなると、やはり『とうとう増税内閣の誕生』ということなのだろう。
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