千葉県総務部から『平成27年度一般会計決算見込みの概要について』という文書が郵送されて来ました。
この内容をどう県民の皆様にお伝えするかにいつも悩みます。
この文書のポイントは3点です。
1、歳入(2.7%、447億円)、歳出(3.4%、551億円)ともに増加。
2、歳入は景気回復による県税収入の増加。歳出は社会保障費の増加によるもの。
3、実質収支は14億円の黒字。
普通に見れば、「ああそう」という感じでしょう。
しかし、景気には好不況がありますので、税収はいつも増えるとは限りません。その一方で、社会保障費は今後も伸びる一方でしょう。
すると、わずか14億円程度の黒字で大丈夫?との疑問が生じます。
今後の生産人口の減少を考えれば、歳入を増やすのは容易ではありません。また、国はすでに地方交付税を全額出すことができず、自ら借金をするだけではなく自治体にも借金をさせています。今ではその借金返済のためにさらに借金を重ねている状態です。
県にしてみれば「それは国の問題」ということで、この文書には書けないのかもしれませんが、それにしてもう少し危機感を滲ませるべきなのではと思うのです。
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