日別アーカイブ: 2015年11月15日

新会計基準によれば

平成26年度決算から公営企業会計は新しい会計基準になりました。
何がどれくらい変わったのか病院事業会計をもとに見てみたいと思います。
まず、これまで「資本」だった補助金などが「負債」である長期前受金に移り、約207億円の皆増です。
借入資本金の約248億円が「資本」ではなくなり皆減です。
その一方で、今回の大きな変更点だった引当金の計上については、約9億円ほどの増額です。
これは1年前に約12億2390万円を皆増で計上していましたのでこの程度でした。
以上のことから、病院会計の負債は60億4323万6145円から339億305万274円へと跳ね上がりました。
資産は497億9614万5263円ですので債務超過ではありませんが、新基準はより実態に近い数字を見せてくれたと思います。
公営企業ですから単に利益をあげればよいものでもありませんが、これ以上累積欠損を膨らませないよう真剣に経営の健全化に取り組まねばなりません。