日別アーカイブ: 2015年11月12日

「130万円の壁」の解消のみでは片手落ち

今朝の朝日新聞に経済財政諮問会議の小さな記事がありました。
『主婦らのパート収入が130万円を超えると、年金や健康保険の保険料を納めないといけなくなる「130万円の壁」の解消を』民間議員が提案したというのです。税制には、配偶者控除が受けられなくなる、もう一つの「103万円の壁」もあります。
わが国は人口減少で働き手がどんどん減っていますので、「壁」を無くして主婦にも働いてもらおうという発想です。
しかし、労働力不足を税制だけで解決しようというのは無理があります。家事、育児、介護が女性中心に行われているままで、そのうえさらに働いて下さいというのですから。
日本社会の働き方そのものを見直さなければ、少子化に歯止めはかからず、結局移民に来ていただくしかないということになります。
単に、「103万円の壁」「130万円の壁」をなくせば、単に家計の税負担が増えるだけです。すると今度は個人消費の低迷が新たな問題となってしまいます。