日別アーカイブ: 2015年9月4日

キョンの波紋

今朝の読売新聞は『キョン 房総半島で大繁殖』『7年で10倍超 4万700頭駆除進まず』と報じています。
記事によれば、市原以南はすでに生息が確認され、稲や野菜、イチゴなどを食い荒らしているとのことです。
こうした農作物被害だけではなく、例えばヤマビルの拡散は大丈夫なのか、感染症拡大に繋がらないかについても心配です。
国立環境研究所の五箇公一主任研究員は、野生鳥獣ともにダニなどの「野生寄生生物」が都心へと分布を広げることに懸念を表明されています。五箇氏によれば、2009年に初めて発見された重症熱性血小板減少症を引き起こすウイルスをマダニが媒介するのだそうです。
キョンの生息域も少しづつ都心へと進んでいます。効果的な駆除に農業高校生のような若い力の活用を検討しなければならない時のように思います。

北朝鮮がやってきたこととは

今朝の読売新聞に『北の暴発 現実の脅威』という見出しで、高村正彦自民党副総裁のインタビュー記事が掲載されていました。この見出しは、高村氏の『北朝鮮の指導者がやってきたことを考えれば、日本に対する現実の脅威であり、外交努力だけで暴発を抑止することは難しい』という発言によるものです。
私は、脅威論を振り回すことには慎重であるべきと思いますが、ただ首都圏にいると国境近くに住む人の危機感を理解できないということは自覚すべきと思います。
高村氏の言う『北朝鮮の指導者がやってきたこと』については、日本人拉致という悪質な組織的犯罪含め再認識が必要でしょう。
2006年の地下核実験、2009年の日本上空への弾道ミサイル発射、2回目の核実験、2010年の延坪島砲撃事件、韓国哨戒艇の撃沈、2012年の長距離弾道ミサイルの発射、2013年の3回目の核実験。
首都圏の忙しさはこうした脅威までも忘れさせててしまう恐れがあります。