『戦中派』という言葉は、作家の綱淵謙錠が作った言葉だと聞いたことがあります。
5月3日の憲法記念日の街頭演説を八柱駅頭で行ないながら、「そういえば、戦中派も少なくなっていく時代なんだな」としみじみ思ったのでした。
そして、不意に戦中派の作家たちが残していった戦争文学をもう一度読み見直してみようと思いました。
真っ先に頭に浮かびますのが山崎豊子さんの戦争三部作『不毛地帯』『二つの祖国』『大地の子』です。また、宮尾登美子さんがご自身のお母様を書いた小説もありました。
1980年ごろに外交問題・防衛問題を担当していましたので、シベリア抑留を体験した方々から直接お話をうかがった事が何度もあります。こうした聞くことすらつらいテーマを、丹念に丹念に調べあげて書き残した作家たちを心から尊敬します。
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