道州制や地方分権はどこに行ってしまったのでしょうか?
ある人が言いました。
「堺市長選で維新の会が敗れ、地方分権は何歩も後退した」
実際のところ、何歩後退したかは分かりませんが、結局「五十歩百歩」だという意見があります。
その理由は二つです。
一つは、都道府県を廃止して道州制にするにしても、そもそも憲法改正までは誰も考えていません。したがって、『県』という組織が『道州』という組織に置き換わるだけで、それほど大きな変革にはならないということです。
二つには、むしろこちらの方がより重大なことなのですが、この議論に議会が参加していないのです。
知事会の意見はマスコミも取り上げますが、議長会の意見がテレビや新聞で報じられたことを見たことがありません。
知事はあくまでも執行機関の長なのであって、条例など立法に関わっているのは議会なのです。その議会の長が参加していないということは、要するに道州制であれ地方分権であれ、立法には無関係だということを意味します。
道州制や地方分権の議論がどれほど精彩を欠いても、誰も気にも留めないのは、おそらく『ほとんど変わらない』という本質を見抜いているからだと思うのです。
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