月別アーカイブ: 7月 2013

TPPは国益監視を

7月23日からわが国はTPP交渉に参加することになります。7月15日からマレーシアで開催される環太平洋経済連携協定交渉に参加が決まったからです。
政府が交渉参加を決断した以上、私たちは『国益を守る』と言う観点からの監視をしっかり行っていかねばなりません。
私たちは、たとえ交渉途中であれ、国益を損なうと判断したならば即座に交渉を打ち切るという立場を明確にしています。
問題は、国益をどういう形で誰が判断するかです。
私は、国会にアドホックな特別委員会や調査会を設置すべきと思います。そして、国際交渉ですからなかなか難しいとしても、国会での議論においては情報公開を行うことが大前提となります。
今回のTPP交渉参加は、近来にない大きな影響をわが国に与える可能性が高いと思います。
最終的には、すべての情報を国民の前に明らかにするという担保がほしいと思っています。

恐怖の雷

読売新聞に『首都圏の空急変 落雷で1人死亡』と報じられていました。
『東京都北区の荒川の中州で落雷があり、木の下で雨宿りをしていた(略)男性3人が病院に搬送され、1人死亡。埼玉県内では農作業中の女性と、畑の様子を見に外出した男性がそれぞれ雷に打たれ、意識不明の重体』と言う記事です。
小さいころ、ピカッと光ってからゴロゴロ鳴り出すまでを数えて、雷の距離を計算しました。しかし、これがは全く無意味です。雷雲の下やその周辺にはどこであれ落雷の可能性があります。
私は、中学時代から山登りをしていたので、雷による山岳遭難については相当調べました。
今もその恐怖が語り継がれてるのは、1967年8月1日の西穂高独標における松本深志高校山岳部の遭難です。11人が死亡し、14人が重軽傷を負いました。しかし、落雷にあった人と免れた人の位置からは何ら規則性が見い出せませんでした。
ただ、千葉県の雷日数は、年平均13.8日で、47都道府県中35位と下位にあります。多いのは、石川県42.4日、福井県35.0日、新潟県34.8日、富山県32.2日、秋田県31.4日と冬のいわゆる寒雷のためです。
街中で雷にあってしまい、万一逃げ込むところがなければ、電柱と電柱の間の電線の真下に移動してしゃがむのが良いと言われています。

K市の国保財政

あるパーティーの席上でたまたまK市長と隣り合わせになりました。
その際、最も興味のあった国保財政の現況についてお尋ねしたところ、K市長は現下に「結構厳しいですよ」と即答されました。
そこで帰宅後、決算カードによってK市の国保財政を眺めてみると、果たしてある種の特徴が見て取れます。
それは、一人当たりの保険料給付費がずっと伸びているのですが、この増加傾向自体は他都市も同じ傾向なのかもしれません。
私がある種の特徴と言うのは、平成20年度のところで急伸している点なのです。
16年度から17年度への伸びは10.7%、17年度から18年度へは4.1%、18年度から19年度へは10.6%なのに対して、19年度から20年度は21%も伸びています。
以下、20年度から21年度は2%、21年度から22年度へは6.3%、22年度から23年度へは4.1%ですので、いかに19年度から20年度へかけての伸びが大きかったかが分かります。
この原因については、もちろん私は仮説を持っています。K市長も仮説をお持ちだと思います。しかしながら結局のところ、そのパーティーの場ではお互いの仮説の確認はできずにお開きとなりました。

波浪対策は万全か?

柏崎刈羽原発6,7号機の再稼働に向けて新潟県知事が東電の方針に反発しています。報道によれば、柏崎刈羽のみならず北は泊から南は川内までの5原発が8日に再稼働を申請するとのことです。
原発をつくるには、まず港が必要です。港は波高を予想した設計をしなければなりません。
柏崎刈羽については100年に1度という波を想定して設計されていますが、当時はそんな波高を決定する数式がありませんでした。
そこで、京都大学防災研究所、東電設計、五洋建設の3者のプロジェクトチームでそれに当たったのだと聞いています。
一方、千葉県も含め日本列島の海岸線はどこもかしこも海岸浸食が進んでいます。
河川氾濫を防ぎ、可住面積を増やし、農業生産を飛躍的に伸ばした反面、自然を制御することなど不可能なのだと痛感します。
海岸浸食によって、波が砕けずストレートに来れば、さらに海岸を削っていきます。当然、波高も波の周期も港建設時の設計とは異なっているのではないかと想像します。また、全国各地の堤防が老朽化している中で、原発の港が例外であるはずがありません。ところが、原発の港に関する報道を見たことがありません。
老朽化したインフラの対策を真っ先に講じなければならないのが全国の原発であることは自明です。地球温暖化に伴う波浪についての対策も万全を期してほしいものです。

幸せの朝顔

俳句の千葉先生(春絆俳句会主宰、雑草副主宰)から朝顔をいただきました。下谷の朝顔市の朝顔を送ってくださったのです。妻は大喜びです。
早速お礼の電話を入れさせていただきましたら、千葉先生は私自身が忘れていた私の一言が発端だとおっしゃるのです。
先月(6月15日)、「薔薇が盗まれまして、家内ががっかりして」と何気なく申し上げたのです。
妻が、わが家の玄関脇で育てていた薔薇が盗まれたのです。私は「薔薇を楽しんでいる人がいると思ってあきらめるしかないよ」と言いました。
実はその少し前に、近所のOさんが東漸寺の崖下で育てていた花がすべて抜き取られ、道路上に投げ捨てられるという事件がありました。
丹精込めて育てた花がちょうど見ごろになって、皆さんの目を楽しませているところだっただけに非常にショックでした。ましてや、Oさんの気持ちはいかばかりだったでしょう。
半月以上前の何気ない一言で、妻の慰めにと千葉先生が朝顔を送ってくださったことに妻がつぶやきました。
「ずっと、そのことを覚えてくださる人がいて、私は幸せ」
人の心の温かさにわが家が包まれたのでした。