日別アーカイブ: 2013年7月21日

『平和』への危機

今日の朝日新聞の『西沙諸島に埠頭 中国、実効支配アピール』と言う記事を読んで平和への危機を強く感じました。
公明党誕生の淵源が、『平和の希求』であることはご承知の通りです。
細川政権樹立の際に、私たち地方議員はそのまま『公明党』を名乗りましたが、神崎代表を中心にした国会議員団は、新党『平和』を名乗りました。それは私たちの原点がそこにあるという意義を込めてのことでした。
今朝の記事は、『平和』の維持が、これからますます難しくなっていくことを想像させます。
『(西沙諸島に)5千トン級の客船が停泊できる大型埠頭が完成。』『中国メディア各社が爆竹を鳴らして完成を祝う場面や大型船からトラックが上陸する様子などを放送した。』『中国政府は昨年6月、ベトナムやフィリピンと領有権を争う西沙、南沙、中沙の3諸島を「三沙市」に格上げすることを承認』
中国が、南シナの島々を実効支配しはじめてから、これまでのところ重大な軍事的衝突は起こっていません。それは、フィリピンと中国、ベトナムと中国では軍事力の差がありすぎるからです。しかし、今後の経済成長により、それに見合った軍事力をベトナムやフィリピンが持つようになれば話は変わってきます。
中国が、領土問題に関する野心を強めていけば行くほど、アジア諸国の経済発展がアジアの軍事的緊張を高める懸念もはらんでいるのです。