日別アーカイブ: 2011年5月24日

銚子漁港の再生へ

5月24日付の朝日新聞朝刊に『銚子漁港 活気づく』という記事があった。
「東日本大震災の影響で、宮城県のマグロはえ縄漁船が銚子漁港に続々と水揚げをしている」と報じられている。
この記事で思い出すのは、1995年の阪神淡路大震災である。
震災前にはコンテナ取扱個数で世界第6位だった神戸港が、震災後の現在は第23位。
取扱量は半減し、業務機能が回復したにもかかわらず低迷から抜け出せないでいる。
昔から、地震によって土地が隆起して海だったところが陸になることも、陸地だったところが海面下になったこともあった。
それにより地所を増やした者がいる一方で、地所を失った者もいた。
日本は地震国であり、また災害の多い国であるがゆえに、天災により経済的な損得が分かれてしまったケースが多々あったろう。
今回の銚子漁港の活気が、銚子漁港の再生と同時に東北・三陸の漁業者の元気につながり、そして三陸の漁港の復活につながってほしい。
この東日本大震災ばかりは、損と得が分かれるのではなく、ウィン・ウィンの関係であってほしい。
未曾有の被害、未曾有の悲しみを乗り越える英知をともどもに出し合いたいと思うのである。