日別アーカイブ: 2011年5月3日

うんざり『基金条例』

千葉県議会健康福祉常任委員会における健康福祉部長の説明をみてほしい。
これはあくまで一つの例示であり、他の7つの常任委員会の部長説明も同じものと思っていただいてよい。
例えばこんな感じである。
「次に、議案第48号千葉県子宮頸がん等ワクチン接種緊急促進臨時特例基金事業の制定については、平成22年度の国の補正予算において創設された子宮頸がん等ワクチン接種緊急促進臨時特例交付金を活用し、市町村が実施する子宮頸がん等の予防接種の促進を図る基金を創設するために条例を制定するものです。」
「次に、議案第56号千葉県妊婦健康診査支援基金条例の一部を改正する条例の制定については、平成20年度に千葉県妊婦健康診査支援基金条例を制定し、事業を実施しているところですが、今回、国の制度改正により、事業期限が1年延長されたことに伴い、規定を整備するものです。」
「次に、議案第57号千葉県××基金条例の一部を改正する条例の制定については・・・今回、国の制度改正により・・・」
「次に、議案第58号千葉県××基金条例の一部を改正する条例の制定については・・・今回、国の制度改正により・・」
このような国の制度改正による基金条例の改正ばかりなのである。
私は中身が悪いというつもりはない。ワクチン接種や妊婦健診の推進はわが党が主張してきたことであり、正しい政策だと思う。
問題は、国が都道府県に基金をつくらせて政策をやらせるものだから、国が制度改正をするたびに条例を改正することになる。なんでここまで国のコントロールが必要なのかということである。
地方分権を標榜する民主党の政権が、なぜ地方分権にこれほど反していることを行うのかなのである。
基金を造成させるとは、結局、補助金をまとめて渡すことに他ならない。補助金漬けの期間が延長するにすぎない。私は、県議会で「基金条例」の改正案が出てくるたびにうんざりするのである。