日別アーカイブ: 2011年3月7日

外相辞任に思う(第504回)

「ふじいの独り言」第504回
前原外相が辞任に追い込まれた。
在日韓国人から政治献金を受け取っていた責任をとった。
政治資金規正法には、外国人、外国法人または外資系企業等による政治資金の収受を禁止する規定がある。(第22条の5)
英米独仏にも同様の規定があり、国内在住外国人に参政権を与えているイギリスでも「この国に真の利害関係を持たない個人や法人による海外からの寄附をその財源とすべきではない」としている。(立法考査局政治議会課・河島太朗氏の論文「米英独仏における外国人の政治献金規制」による)
また、わが国の事件としてもかねてより外国人からの政治献金が問題になっており、当然のことながら前原氏はそうした事例を知っていたはずだ。
にもかかわらずなぜそんな初歩的な過ちを外相が犯してしまったのか?
そうした不思議さを抱えながら新聞記事を読んでいると岡田克也幹事長のコメントが目にとまった。
5日の民放放送で「金額も限られており、事務的なミス」だと言うのである。
実は、私も岡田氏のコメントの前段の部分は全く同感だった。
すなわち『金額も限られており』なのである。
おそらく前原さんにしてみれば、「5年ほど年間5万円もらっただけ」という意識ではなかったかと思うのである。
所詮これっぽっち、わずかな金という意識が無かったか?
それを前原さんにも岡田さんにも感じるのである。
これがもっと大きな金額であったなら、「外国人からの寄附ではないか?」と確認したのではなかったかと思うのである。