日別アーカイブ: 2011年3月6日

インフルエンザと小学生の奇行(第503回)

「ふじいの独り言」第503回
子どもがインフルエンザにかかり、リレンザを服用して眠りについた。
その夜中のことである。
突然、むっくり起き出した。
そのままずっと布団の中で座っている。
妻が子どもの名前を呼び続けても何も答えない。
やがて子どもは起き出して、廊下を歩いて自分の部屋に入ってしまった。
妻が見に行くと、ぶつぶつ呟きながらじっと椅子に腰かけている。
妻は、子どもの名前を呼んだり身体を揺すったりしたが反応がない。
そこで無理やり連れ戻して布団に寝かす。
しばらくすると、また起き出して今度はトイレに行く。
しかし、なかなか戻ってこない。
再び妻が見に行くと、トイレの床にじっと座っている。
妻が無理やり立たせてもう一度布団に戻そうとすると、子どもは自分で廊下をすたすた歩いてドーンと壁に激突して倒れた。
子どもは唇を切って血を流している。
倒れている子どもを何とか布団に入れるとようやく眠りについた。
これが一連の流れである。
この間、自分の部屋もトイレも子どもは自分で電気をつけている。
それも、トイレの電気は接触が悪く、点けるにはコツがいるのだがそれでもちゃんと点けている。
翌朝、子どもは何も覚えていない。なぜ唇が腫れているのかも分からない。
かつてタミフルを服用した際の子どもの奇行が相次ぎ社会問題化したが、どうも薬の問題ではなくインフルエンザの高熱のせいのように思われる。
インフルエンザの子どもから目を離してはならないということをあらためて実感した次第である。