ひったくり事件の正しい見方(第479回)

ひったくり件数において、千葉県が大阪府を抜いてワースト1位になったことから大勢の方からご意見やお問合せをいただいている。
誤解されている方もいらっしゃるので可能な限り正確に記しておきたい。
まず、件数で比較することが良いのかどうかである。
大阪は880万都市であり、千葉県の人口は612万である。
やはりこれは人口10万人当たりの件数で比較しなければ正確な状況はつかめないだろう。
すると、平成20年ではたしかに大阪府40.45件、千葉県36.54件だったが、21年の段階で大阪府35.98件に対して千葉県は36.12件とすでに逆転しているのである。
つまり、実際には平成21年段階で千葉県は有難くない第1位だったのである。
次に、千葉県内の状況を見ておきたい。
私が、千葉県議会で「ひったくり対策」を訴えた平成18年においては、松戸市は千葉市とワースト1位を争っていた。
市レベルなので人口1万人での比較をすると、千葉市10.3件、松戸市9.5件、以下、市川市7.4件、船橋市7.0件である。
だからこそ、松戸市の問題としてひったくり対策を訴えたのである
白く塗り替えて視認性を高めたバイクパトロールの強化や町会などボランティアの皆様の並々ならぬご尽力で大きな成果を上げることができた。
平成20年の確定値を見ると、松戸市は7.1件と2.4件の減少となっている。
県内ワースト順位をみても、平成22年11月末の暫定値ではあるが、ワースト4位まで落ちてきている。
ちなみに、この最新の22年11月末暫定値で人口1万に当たりの件数を計算しておこう。
ワースト1位柏市5.5件
2位市川市5.4件
3位船橋市4.8件
4位松戸市4.4件
5位千葉市4.3件

件数は全体的に確かに減っているのだが、まだまだ高い水準である。
特に、柏市は平成18年段階では3.1件でワースト5位だったのが、5位、5位、4位、そしてワースト1位と年を追うごとに上がって来ているのが気になる。
このたび覆面バイク40台の投入とビデオカメラ設置バイクを投入するが、これからもしっかりと頑張っていきたい。


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