罪深いレッテル貼り

今朝の毎日新聞「みんなの広場」に『集団的自衛権 利点とリスク』と題する高校生の投稿がありました。
本当によくないものなのか、あるいは都合の悪いものなのか考えを深めていきたいという内容で、その真面目な姿勢を頼もしく思いました。
ただ、気になったのは『米国が攻撃された場合、私たちは米国とともに攻撃に参加しなくてはならない。』という誤った認識です。
『戦争法案』というレッテル貼りが、こういう誤認識を世間に拡散してしまっているのではないかという危惧があります。
国民がこのような認識を持ってしまうと同盟国から集団的自衛権の行使要請を受けた場合に拒否できないという勝手な思い込みにつながってしまいます。
わが国と密接な関係のある他国が武力攻撃を受けた場合でも、それがわが国の安全保障に重大な影響がなければ武力行使はできません。
その意味で、今回の平和安全法はいわゆる集団的自衛権を認めていないのです。
議論の前提を誤ってしまうと危険な結論になりかねません。『戦争法』だというレッテル貼りはそれほど罪深いと言わざるを得ないのです。


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