今朝の日経新聞「医出づる国」は『名医を疑え』でした。
千葉県がんセンターの死亡事故について取り上げ『検証委員会による報告書からは、本人の過信や周囲がモノを言えない雰囲気が浮かぶ。元同僚は「名声が高く、病院も止めることができなかったのではないか」と話す』とされています。
平成18年3月17日の予算委で、私は東京医科大学附属病院の医療過誤を事例に、仮に同様の事態が県立病院で起こったときの対処を質しました。
医科大では、院長への報告がありませんでした。それは当事者に医療過誤だという認識がなかったからです。
そこで、私は「医療過誤に関係なく死亡例は検証されるべき」「手術が予定より長引いた場合、輸血量が予定よりかなり多かった場合は報告されるべき」と主張しました。
病院局長は、がんセンターではすべての死亡例を検証しているのではないことを認めましたが、手術時間や輸血量は報告されているとの答弁でした。
この時点では何か問題があったわけではないので、私もこの程度の質問で終えてしまいましたが、今になってみれば、すべての死亡例の検証や、手術時間や輸血量についても問題意識を持った確認をもっと強く要望すべきだったと思います。
ただ、医師を責めるだけで問題の解決はなく、すべての医療スタッフが力を発揮できるような環境づくりもさらに必要だと思います。
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