『東北地方太平洋沖地震』から1週間(第508回)

「ふじいの独り言」第508回
連日市内を回っている。ガソリンが無いので自転車で。
大体危ないと思われたところはほぼ大丈夫だった。
擁壁上の道路のヒビが気になる地域などが若干ある。
危ないところというのは基本的に崖なので、上から下から眺めるので非常に時間がかかる。
家を出る時には、あそこをこう回って、最終的にはどこそこに行こうなどと計画を立てるのだが、大体途中で時間切れになる。
回っているうちに見ておきたいところ、心配なところがどんどん増えてしまうのだ。
市原市のコスモ石油火災現場や旭市の津波被害現場から帰って数日たっているのに、未だに松戸市域の何分の1しか行けないでいる。
現時点では幸谷、八ヶ崎、小金原、千駄堀、中和倉、上本郷を回った。
常盤平、松飛台、五香、六高台などの広大な地域にはなかなか行けない。
ただ、現段階ではSOSの通報はない。
$ふじい弘之 オフィシャルブログ「レポートブログアメーバ版」-『東北地方太平洋沖地震』から1週間
昨日は、本家の菩提寺「東漸寺」(とうぜんじ)にも行って来た。
松戸市内でここともう一つの寺院が福島から避難してきた人の避難所となっている。
避難場所を提供して下さったことに対する感謝と何か足りないものがあるかご住職に聞きに行ったのである。
とりあえず当日の我が家で取っているすべての新聞「読売」「朝日」「毎日」などをもって行った。
情報を欲しがっている人がいると思ったからだ。
一昨日、千葉県は約459戸の住宅を用意した。
とりあえず、旭市、香取市、山武市、九十九里町の被災者を優先としたが、対象範囲は拡大する方針だ。
本当の苦難はこれから始まるのに、現在の苦難が克服できない。
避難は集団で行うことが非常に重要で、どれほどよい避難所であっても被災者を孤立させてはだめだ。
それが阪神淡路の教訓である。
二次災害は避難所でも病院内でもあるという認識が大事だ。
われわれは一時的な被害の復旧はなんとかするが、じわじわと2年3年という期間を要する災害復旧は苦手だ。
ともかく無気力感、無力感に打ち勝つ強い決意と覚悟で立ち向かうことが大事だとつくづく思う。
それが被害を最小限に食い止めることだと確信する。


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