未だに自治体負担を求める政府とは!(第509回)

「ふじいの独り言」第509回
今回の東日本大震災は、阪神淡路よりもはるかに規模が大きい。
県レベルの自治体でさえ財政破綻規模の甚大な打撃を受けている。
ところが
「政府は19日、東日本巨大地震で被災した市町村のがれき撤去費用に対する国の補助率について、現在の5割から9割以上に大幅に引き上げる方針を固めた」という。
今さら何を言っているのかと思う。
この期に及んでもまだ地方に財政負担を求めるのか!
9割負担でもって「迅速な復旧・復興につなげる狙いがある」などと言われてはたまらない。
阪神淡路の際は被害を受けた地域が被害の割に限定されていた。
それでも、がれき撤去費用は1554億円だった。
今回の大震災では1兆円を超えるとされている。
仮に1割であれ1000億円を超えるのである。
被災自治体の誰がどう負担するというのか?
がれき撤去費用の負担一つ見ても、政府の災害対応にはまるで当事者能力が欠けているとしか思えないのである。


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