民主党が問われるもの

民主党の政策はマユツバだ。
それは以前あれほど騒いだ「高速道路料金の無料化」一つ見ても分かる。
まるで実現していない。
言うだけで実現させなくてよいのなら、何だって言える。幾らでも言える。
しかし、それでは責任政党ではないし、そういうことを平気でやるから政治が信頼されないのである。
私ども公明党がやって来たように、そしてやっているように、せめて「高速道路料金の無料化」を訴えたのなら、その実現に向けて党首を先頭に全民主党議員が駅頭・街頭に立って署名運動をやるなり、大キャンペーンを打つなり、少なくとも国民に対して努力をして見せて欲しいのである。
そうでなくては公約が泣くし、そうでなくては政治家ではなく単なる政治屋である。
今回の参議院選挙に対する民主党のチラシを見ると、今回もまた色々と勇ましいことが書かれている。
残念ながらというかやはりと言うか「高速道路料金の無料化」はない。
そのかわり、「月額2万6000円の子ども手当を支給します」という。児童手当て(現行小学校卒業まで)の改正に4度も反対しているのに。
そのほか「高校の授業料を無料にします」「アメリカにつき従うかたよった外交をやめます」「へき地の医師不足を解消します」「パート・契約社員と正規社員を均等待遇にします」そして、面白いのはすでに実現している「奨学金は希望する人はすべて受けられる制度にします」というものまである。
最後の奨学金はともかく、民主党が問われるのは、これらの公約はどういう状態になったら実現させるのかと言う点なのである。
これまでのように「野党だから実現させられない」というのであれば、今回は参議院選挙であるので、たとえ民主党が勝っても実現させなくてよいことになってしまう。むしろそれが狙いなのかもとも思えてくる。 しかし、それでは公約でもなんでもない。ただのほら話である。
民主党には「これら公約は、この参議院選挙において民主党がこういうふうなったら実現します」というところまで明確にして欲しい。そうでなくてはこれまでのやり方から言って到底信じることができないのである。


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