黒川温泉・後藤哲也さんの話(第246回)

書類整理をしていたら、千葉大学で後藤哲也さんの講演を伺ったときのメモの一部が出てきました。
非常に説得力ある内容なので、ここで紹介させていただきます。
その1
散歩もしたくならないような観光地に人がくるはずがない。そのためには一軒だけ栄えてもダメ。まちぐるみで良くする。
紅葉の美しい温泉地にしようと思った。
ちょうど散歩道が廊下で、各旅館がそれぞれの部屋という発想。
その2
外国人は日本ほど個性のない国はないという。
しかし、本当の日本のふるさとは日本人も外国人も求めている。
ペンションのような洋風の家を作ってもだめ。
自然をつくって気持ちの良いところをつくる。雰囲気の勝負。
日本に来たら日本の雰囲気を味わっていたいと思ってもらう。
そのためには統一感が大事。一軒でもばらばらになったらだめ。
その3
ちぐはぐはだめ。
昔栄えたところほど外から(観光業者?)がやってきてちぐはぐな店をついくる。
黒川もそれが怖い。
その4
中心部がしっかりしないとだめ。中心部を散歩してもらう。
郊外ばかりでは町の活性化は無理。
その5
東京の人が来る。だから東京の真似をしてはだめ。非東京的なものをつくる。
市町村の商工観光課の職員に地域性を勉強させたところほどうまくいっている。
以上が私のメモです。
すでに著書に書かれていることでもあり、何よりも「なるほど」と思わせられる内容ですので紹介させていただきました。


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