小沢党首の政治資金団体の不正問題(第269回)

本日の朝刊各紙は、小沢氏の公設秘書の起訴と小沢氏の党代表の続投を一斉に報じている。
小沢氏の公設秘書は小沢氏の政治団体「陸山会」だけではなく、小沢氏が代表をつめる「民主党岩手県第4区総支部」についても政治資金規正法違反だとして、あわせて3500万円もの虚偽記載をしていたという。
実は、政治資金規正法のなかで、この「虚偽記載」はもっとも重い5年以下の禁固刑を科せられる重罪なのである。
何故かと言えば、政治資金を規正するうえで虚偽の記載をされてしまえばルールの根底が崩されてしまい、そもそも政治資金規正法自体の意味がなくなってしまうからなのである。
小沢氏はこの重大性をまるで認識していないように見える。
つまり、小沢氏は大きな三つの勘違いをしている。
第一に、小沢氏ご自身が監督責任を負わねばならない公設秘書が起訴されたこと。
第二に、その起訴は最も重い罪であること。
第三に、問題となっているのは小沢氏ご自身の政治団体であり、小沢氏ご自身の政党支部であること。
さて、私も初めて立候補するときに政治団体をつくった。
それは確かに会費ゼロの形ばかりの団体であったけれども、その会計責任者とは間違いなく連帯責任を負うのだという思いで、先輩のYさんに会計責任者になっていただいた。
その後、Yさんの引越しに伴い幼友達のS君にお願いした。
YさんにしてもS君にしても、仮にこのお二人が何か問題を起こして私が議員辞任あるいは罰を受けてもこれは諦めがつくと思っていた。
お二人には申し訳ない言い方だが、仮に何かあったとしたら、このお二人にはそれ相応の理由があったのだろうから甘んじて私も罰則を受けようと思っていた。
それだけ信用していなければ会計責任者は任せられないし、政治資金団体を持つということはそれだけの覚悟を持つことだと思う。
ところが小沢さんにはこういう考えはまるでないようだ。
小沢氏は総理をも視野に入れた政治家である。その人がご自分の政治資金団体のことに、こうまで無関心無関係を表明できることが私には信じられない。
政治資金とは政治活動の根幹を支えるもっとも大事なものではないのか。
こうした政治資金に対する考えや扱いのいい加減さが数え切れないほどの汚職事件を起こしてきたのではないのか。
ここに悪しき日本政治の根本原因があることになぜ気づかないのだろう。