テロに対峙するということ

アルジェリアで犠牲になった方々に心からご冥福をお祈り申し上げます。
テロは絶対に許すことのできない行為です。何の罪もない人の命を奪うことに大義などあるはずがありません。
そのうえで、私たちはテロに対して考えねばならないこと、備えなければならないことがあまりにもあることに気づかされます。
今日の毎日新聞社会面に『政府あてにならず』という大きな見出しがありました。しかし、あてになるほどの情報収集能力を持つことの意味は相当議論されるべきです。それこそそれを是とすればCIAのような組織が必要になるのではないでしょうか?
今回の事件が報じられたとき、私は「これは軍隊を駐留させない限り絶対に防げない」と思いました。ところが、その後の報道で軍隊が駐留している中での事件だと知りました。
つまり、私たちは何も知らない、何も知らされていないといことにあらためて気づかされるのです。
情報がない、知識がないところに正しい結論を出せるはずがありません。特に安全保障の問題はそれこそ知識・情報が大前提であり、そのうえにリアリズムというか、「(何でも)十分あり得るんだ」という切迫感が不可欠です。
ましてや、わが国のように隣国に国家間の約束も国際世論も平気で無視する国があるという現実は深刻です。
テロ行う可能性のあるグループ、地域、国はどこなのか?
どのような手法が考えられるのか?
狙われるとすればどこなのか?
それに対する対応はどうするのか?
テロ攻撃による被害想定は?
このようなことを、実は2001年9月11日以降は議論しておかなければならなかったことに気づかされるのです。
おそらく多分、わが国の最大の弱点は、こうしたことを考えるということではなく、どこが考えるのか?米国や韓国その他の国々が付随する協力を求めてきたときにどこが中心となって対応するのかと言う『当事者決め』のように思います。
今回の事件を受けて、これまで無かったことを奇貨として、危機管理体制の見直しを行うべきだと思うのです。


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