新型インフルエンザ — 第2ラウンドの戦い

ゴールデンウィーク最終日となった。成田空港では検疫にたずさわる人や旅客でてんやわんやの状態だろう。
ご関係の皆様に心から敬意を表したい。
ちょうど6年前(2003年)の5月23日に、私は『新型肺炎SARSとの戦い』という「ふじいの独り言(第26回)」を書いている。
そのときに千葉県内の対策の不備を指摘させてもらったが、対策がどれだけ進んだかは微妙である。
千葉大学医学部附属病院では陰圧の病室が拡充されただろう。空港のサーモグラフィーも大幅に増強された。
しかし、その一方で当時SARSに対処できた病院が現在は医師不足でお手上げという状況もある。
全体として防御能力が増えたのか?減ったのか?
また克服できていない部分はどこか?今一度再点検が必要だ。
なかでも一番気になるのは成田空港での発熱チェックである。
私はほとんど役に立たないと思う。
なぜなら、出張にせよ旅行にせよほとんどの人が短期間の渡航と考えられるので、発熱前にサーモグラフィーをすり抜けてしまうだろうからだ。
SARSについては潜伏期間が4?10日と言われ、咳のない人も必ず発熱はするということだったのでサーモの配備は必要不可欠だった。
今回のインフルエンザは、残念ながらサーモの位置づけは予備的なものであり、より多くの人を空港外へ出してしまうだろう。
つまり、われわれはすり抜けてしまった人をどうするかということをも重大視しなければならず、その対応を求められているのである。
ひとたび社会へ紛れてしまったインフルエンザが蔓延しないようにどうしたらよいか?
6年前のSARSのときにある医師の語った言葉がしみじみ思い出される。
「(SARS問題は)人間とウイルスの戦いのスタートとして捉えなければならない」
インフルエンザA問題は、まさに第2ラウンドの戦いと捉えなければならない。


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