年金制度を検討する(1/2)

今回は、多くの方からお寄せいただいた『声』をもとに年金制度を検討してみたいと思います。

1)国民年金は40年も払い続けて、支給は月額66000円ほど。馬鹿らしいと思う。

保険料月額を15000円と仮定してインフレやデフレをいったん無視して40年間払い続けると
保険料15000円×12か月×40年=720万円
支給額66000円×12か月×9.1=721万円
もちろん厳密ではありませんが、74歳まで生きればとんとんです。
私としては、馬鹿らしいというほどではないように思います。

2)未納者が増えて年金財政は破たんするのではないか。

国民年金の未納者が増えていることは事実です。しかし、人数が倍の厚生年金や共済年金加入者は基本的に未納がありませんので、実際の未納者は多く見ても1割はいないと思われます。しかも年金制度が破たんすることは政治的に持たないのでどのような政権も年金制度は維持することと思います。
したがって、未納が原因で年金財政が破たんすることはありえないと思いまし、仮に年金財政が破綻するとしたらそれは国家財政が破たんする時です。

3)国家財政も破たん状態ではないか。

国の財政赤字は900兆円などと言われています。しかし、国家も数ある経済セクターの一つですので国の赤字イコール国家の財政破たんにはなりません。まず、900兆円から国の資産を引いた純粋な赤字が、日本経済のGDPに比してどれほどの大きさかを見なければなりません。
国は徴税権を持っていますので、国民の稼ぎ(GDP)を揺るがすほどの巨額な(純粋な)赤字でなければよいと言えます。
現在の財政赤字の900兆円は確かに巨額ですが、返済能力に問題はないと言えます。そして実際に、国債の消化に問題はありませんし、かつきわめて低い金利です。


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