民主党を離党する人たち

民主党を離党する人が後を絶ちません。
しかし、それは驚くことでもなく、水が低きに流れるような自然の現象です。
衆議院選挙が小選挙区制になって、最も変わったことは世代交代がうまくいかなくなったことです。
今さら言うまでもない話ですが、たとえば自民党現職のベテラン議員がいた場合、同じ自民党の中から若手が候補者になることができません。中選挙区と異なり一人しか当選できない小選挙区ですから。
すると、その若手は別の政党すなわち民主党から立候補するというだけの話です。
与党と争う第2党の存在意義は、極端に言えば政策などどうでもいいのです。ともかく当選したいと思う候補者が当選できそうな政党であればよいのです。
また、「自分の政策はこういうもので、それを実現するためにはこの政党だ」というように立候補する政党を決めるような人は当選がおぼつかないということもできます。
身も蓋もない話になってしまいますが、民主党には綱領も政策も実はないほうが都合がいいという見方さえできます。
こういう政党は、政権を奪える可能性がある、ないしは自分が当選する可能性が高いという条件が無くなれば存在意義はありませんので、当然のことながら離党したほうがマシということになります。
ひどいことを書いてしまいましたが、こういうひどい状態になってしまったのもやはり小選挙区という選挙制度が原因です。
国内に決定的な対立がないわが国においては、小選挙区制度そのものに無理があったように思えてなりません。


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