わが国の自然エネルギー

私が参議院で秘書として働いていたのは2度の石油ショックを経験した後のころのことでした。
そのころ通産省、資源エネルギー庁は、『サンシャイン計画』などを打ち出して自然エネルギー開発に取り組んでいました。
私たち秘書も科学技術振興対策特別委員会やエネルギー対策特別委員会などで、太陽熱、太陽光、そしてバイオマスなどの新しいエネルギーについて国会質問をつくっていました。
あれから30年以上たって、わが国の自然エネルギーのシェアは全消費量のわずか0.3%だそうです。これまで開発につぎ込んできた予算の膨大さから考えれば、あまりの乏しさに驚くばかりです。
それでもおそらく世界有数の自然エネルギー発電能力は持っているはずです。太陽光では世界第3位なのですから。なおさらのこと、今後の新エネルギー開発の物理的、経済的困難さを思わずにはいられません。
新しいエネルギーの開発には膨大なお金がかかります。そのうえで、さらに原子力発電を止めて既存の火力などの発電所を使うとなればその分の費用がかさむことになります。
政府は、その時のコストはこのくらいだと示す責務があります。それは純粋な金額的な問題もあるでしょうし、停電と言う金額換算の難しいコストもあるでしょう。すべてについて正確に情報を出すべきだと思います。
しかしながら私は、そうした現実のコストと停電と言う外部不経済の問題もさることながら、むしろ新エネルギー開発の困難さの方が遥かにハードルが高い気がしてなりません。心底、私の杞憂であればいいと思いますが。


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