現代は『借』金本位制時代

かつて『金本位制』という時代がありました。アメリカはドルと金(ゴールド)をいつでも交換すると保証してきました。
ところが、1971年、当時のニクソン大統領がこの金本位制をやめると宣言しました。いわゆるニクソン・ショックです。
私はそのころ中学2年生です。何か大変なことが起こったということは認識していましたが、まあ本当のところは何がどう大変なのかよくわかってはいませんでした。
いずれにせよ金本位制が消滅し、ドルに金の裏付けが無くなったわけですが、その後の世界にどういう大変なことが起こったのか未だにわかりません。今でも特に何の問題なく、ドルが貿易などの決済にちゃんと使われています。
さて現代社会は、では『何』本位制なのでしょうか?
今、わが国は約1000兆円の借金があります。大雑把に税収が50兆円とすると税収20年分ということになります。
年収400万円の人がいて、その人が8000万円の借金をしていたら、経済的な信用度は非常に疑わしいと言わざるを得ません。
ところが、近代国家においてはこうした借金をするごとに通貨を発行します。つまり通貨と公的部門の借金はまさにリンクしているのです。
このような、あたかも『借金』が通貨の裏付けかのような有様は『借金本位制』に他なりません。
通貨の裏付けが『金(ゴールド)』であった時代から、通貨の裏付けが『無』になり、今は『借金』というわけです。それで今のところはわが国においては何の問題も起こっていないように見えます。
結局のところ国に信用さえあれば、通貨とリンクするものが何であれOKということに他ならないようです。ただし、ここで言う国家とは民主党政権のことではないことだけは自明です。


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