加速するコンパクトシティ化

昨日、放射線測定調査の私たちと別れて『東日本大震災千葉県調査検討専門委員会』の傍聴へ向かう塚定議員がポツリと言いました。
「液状化の工法が見つからないんですよね。300万円以上かかるんですから」
この言葉を聞いたとき、やはり時代は間違いなくコンパクトシティ化に向かうしかないと思いました。
液状化対策の厄介なところは、例えば一軒のお宅がお金をかけて対策を講じた場合、近隣の家屋が液状化被害を受けかねないところにあります。つまり、今の工法では根本的に街ぐるみで対策を講じなければなりません。
街ぐるみとなれば、当然経済状態も生き方や考え方も異なる人の集合体ですから、全員でお金を出して液状化対策をやろうと簡単に決まるものではありません。
一方、コンパクトシティの発想とは、市街地の規模をコンパクトにして医療機関や商業施設をまとめることによって生活しやすい街づくりをしようという考え方です。
多種多様な考えを一本化するとなれば、どうしても拡散した街づくりでは無理があります。
ましてや高齢社会になり、地方の過疎化が危機的状況になっている中にあっては、施設や社会機能の中心市街地への集積だけではなく、その先には人をも中心市街地へ集まってもらう仕組みが必要となるでしょう。
そんなことを考えている矢先に、沼津市の自治会が津波被害予防のために高台へ集団移転する合意をしたというニュースが流れました。
沼津の自治会の移転とは理由は異なりますが、想定される街の将来像は、医療や福祉施設が整い、利便性の高い商業機能があるなど、安全で暮らしやすい場所へ人が集まって住むというコンパクトシティ化のような気がするのです。


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