保険料統一の難しさ(第425回)

厚生労働省は国民健康保険を市町村単位から都道府県単位に移行しようとしている。
しかし、それはなかなか単純な話ではない。一歩間違えば机上の空論となる。
第一、保険料が市町村ごとにばらばらである。
アバウトな感覚で申し訳ないが、おそらく千葉県内でも一番安い自治体と一番高い自治体で2.5倍程度の差があるだろう。
仮に、千葉県で統一料金にするとしたら、どのレベルに合わせるのだろうか?
一番高い自治体に合わせれば、ほとんどの人が保険料の値上げとなり、そもそも県が運営すること自体に反対するだろう。
一番安い自治体に合わせれば、ほとんどん人は保険料の値下げとなり、今度は市町村や県の財政が危機的状況に追い込まれる。
すると平均値に合わせるのが現実的なのだろうが、これでは理屈の上では半分の県民の保険料が値上げとなる。
はたしてこれが政治的に実現可能だろうか?
やはり、どうしても国費投入をすべきだと思うし、しなければならないと思う。
いずれにせよ都道府県単位で統一すれば、値上げの人には経過措置や激変緩和措置が必要なのである。
そうであるならば、いよいよ抜本的な改革の断行をすべき時なのだろう。
残念ながら、ここではまだ明らかにできないが様々なシミュレーションを行っていきたいと思っている。
そして党内で徹底した議論をしていきたい。


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