『光の道』の行方(第426回)

中学だったか高校だったか金属の電気伝導度(電気の流れやすさ)の授業があった。
最も電気が流れやすいのは銀である。
しかし、電線には銅が使われる。
その理由は何か?
もちろん「銀」だとすぐに盗まれてしまうからである。
ところが最近は「銅」も盗まれる時代になってしまった。
それどころか、道路のグレーチングや鉄の蓋まで盗まれるのだから困ったものである。
さて、ここ数年、NTT関係の会社から光ファイバーにしないかと言う営業の電話が結構かかってくる。
私としては光にしたいのは山々なのだが、ホームページのアドレスが変わってしまうのでは導入できない。
それにはっきり言って「高い」のが気になる。
回線が銅ではなく光ケーブルに置き換われば、相当なメリットがあるだろう。
孫正義氏によれば銅線の維持費は、施設保全費3911億円と減価償却費1773億円との合計5684億円だと言う。
それに対して、光ファイバーは、施設保全費763億円と減価償却費1672億円との合計2435億円なのだと言う。
差し引きで約3250億円コストダウン できるのだと言う。
この理屈は、現時点での銅回線のさまざまなコストよりも光に置き換えた場合のコストが圧倒的に安いので無料で『光の道』が構築できるというのである。
つまり、私が光ファイバーへの切り替えをするとNTTとしては利用料収入が増えるだけではなく、長期的にはコスト減につながるというわけである。
それなら人件費を相当かけたとしても営業攻勢をかけるはずである。
しかし、まあこういう話を聞くと、やはりもう少し光への切り替えを待てば料金が安くなるのかと思ってしまうのである。


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