心打たれた教育長答弁(第444回)

今朝の新聞各紙は男子中学生の自殺を報じた。
いじめが原因であったという。
本当にやるせない気持ちになる。
腹立たしく思う。
誰に?いじめた側に。
そこで再び一層やるせない気持ちになる。
6月14日、女子高生が自殺した。
その理由はわからない。しかし、そういう記事を読むとやるせなさが心に刻まれる。
子どもはシグナルをなかなか発しない。
成績が落ちて来たとか元気がないとか見える部分はあるが、それがいじめだとは子どもは言わない。
学校では作文を書く。
そのなかでもいじめとは言わず、別の理由で成績が落ちたと書く。
でもそれが実はシグナルなのだ。
そのか細いシグナルを多忙な社会に振り回されながら周囲はどう判別するか。
誰を責めてもせんないことだが、常に心しておかねばならないことである。
市議会議員時代、心打たれた議会答弁があった。
ある議員が、いじめの問題を議会で追及した。それは教育長に対する痛烈な批判であった。
それに対して、教育長は自らの手帳を出し、それを読みながら答弁した。
何月何日、どこでどういういじめによる問題があったか。
それに対して自分はどういう行動をとったか。
せつせつと心情を訴えながらの答弁であった。
この答弁をいじめを受けているすべての子どもに聞かせたいと思った。
君たちを常に心しているんだということを伝えたいと思った。
人の社会の中でいじめの問題が100%解決できるとは思わない。
しかし、決して孤立する必要はないのだということを強く訴えておきたいのである。


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