月別アーカイブ: 10月 2018

交番襲撃事件に思う

10月11日の各紙は富山市の交番を襲った容疑者の再逮捕、送検を一斉に報じました。
これは6月の事件ですが、9月にも仙台市の交番で33歳の巡査長が刺殺されるというあってはならない事件がありました。
交番というのは、住民にとっては共に防犯に取り組む身近な存在であり、気軽に立ち寄えるところが長所です。つまり、端に防備を厳重にすればよい場所ではありません。
そこで、私は10月3日の県議会・生活環境警察常任委員会で、交番の安全確保、特に警察官不在時にその家族が警察官にかわって応対する駐在所の安全対策について質問しました。
「県内の駐在所において、家族が突然襲われることのないようドアホンの設置が必要う。その設置状況と今後の計画は?」
県警は、「モニター付きドアホンの設置は必要であり、整備を進めて参りたい」との答弁でした。
まだ未整備の駐在所は県内にかなりありますが、ともかく早期の設置を求めた次第です。

文化芸術振興条例が可決!

定例県議会最終日の本日、議員発議により「千葉県文化芸術の振興に関する条例」が賛成多数で可決致しました。
ただ、採決の過程で一つだけ憤りを覚えることがありました。
唯一反対した共産党が、議会のルールを破って通告もなく反対討論を行ったのです。
反対討論はないということで、私たちは用意していた賛成討論を取り下げたのです。つまり、私たちの反論の機会を奪っておいて、自分たちの都合のよい主張をするという卑怯な手を使ったのです。
通告なく発言したことについての謝罪もありませんでしたので、故意にルールを破ったのでしょう。
文化芸術振興条例に反対するのは構いませんが、正々堂々と反対してほしかったと思います。
これまで、条例検討委員会の委員長として、何とか全会一致で成立できるよう心を砕いてきたつもりでしたので、最後の最後まで裏切られたことに憤りを覚えたのです。
しかし、文化芸術の重要性は変わりません。今後も力を尽くして参ります。

メッセにオリ・パラの槌音

今日は、午後から環境生活警察常任委員会においてオリンピック、パラリンピック会場になる幕張メッセを視察しました。
メッセも建設後30年が経過し、老朽化が目立ってきました。およそ160億円かけて改修します。
そのうち55億円については、オリンピックのために前倒しして改修します。写真は、改修中の電気設備施設です。
競技は、「国際展示場1-8ホール」でレスリング、テコンドー、パラリンピックのシッティングバレーボール、「国際展示場9-11ホール」でフェンシング、パラリンピックの車いすフェンシング、パラリンピックのテコンドーが行われます。
パラリンピックのゴールボールについては、選手が音を聞き分けなければなりませんので、外の音が遮断できる「イベントホール」で行われます。
まだまだ先のようですが、メッセではすでにオリンピックの槌音が響いていました。

土砂崩れから逃れるために

磯田道史著「天災から日本史を読みなおす」(中公新書)を読み終えました。一人でも多くの方に読んでいただきたい一書だと思いました。
「土砂崩れから逃れるために」という項にこう書かれています。
『明るいうちに早めに安全そうな場所に避難するのが一番だ。(略)逃げられない場合は生存率の高い二階にあがったほうがいい。』
確かに、土砂災害現場では、一階はなくなってしまって、無傷に近い2階が、あたかも1階のように見えることがあります。土砂崩れにおいては、1階の高さでは助からないと考えねばなりません。
一方、木造家屋は破壊されてしまいますが、鉄筋コンクリート住宅はかなりもっています。
従って、第一に鉄筋の建物に逃げること、それが無理なら鉄筋の建物裏の、山と反対の側に逃げること、それらが無理なときは木造家屋の2階へ逃げることと考えるべきでしょう。
まだまだ台風シーズンは続きます。災害対応は、家族や近隣の人たちと話し合っておきたいものです。