阪神淡路大震災のちょうど1年前、1994年1月17日にロサンゼルス地震がありました。
マグニチュードは6.7でしたが、震源が浅かったために死者57名、負傷者5400名という大きな被害になりました。この時の高速道路が崩壊した写真を覚えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
専門家は「耐震基準が厳しいので高速道路の崩壊など日本では起こりえない」と言っていました。
しかし、阪神淡路大震災では阪神高速道路が倒壊しました。要するに地震によって、橋脚と道路の接合部分がいとも簡単に破壊されてしまったのです。
3・11東日本大震災ではマグニチュード9という途方もないエネルギーが放散しました。
それまで専門家はマグニチュード7前後を予想していました。震源はほぼ想定通りと言えるかもしれませんが、M7とM9ではまるで違う地震と見るほかありません。
これまでのところをみると、私たちは専門家の言葉を簡単に信じてはいけないと言わざるを得ません。
災害対策の基本は、まさに「安全」を疑うこと、これまで安全だったからと言って今後も安全とは限らないということを基本に置かなければならないように思います。
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