日別アーカイブ: 2013年6月19日

11市長の呼びかけ

先月の新聞をチェックしていましたら「そうそう」と思う記事が出てきました。5月9日の朝日新聞です。
『施策別単価「財政改革の尺度に」』という記事で、行政サービスに無駄がないかどうか、各市のサービスに対するコストを比べあおうと11人の市長が全国に呼び掛けたというのです。
たとえば『図書貸し出し』『体育館管理』『小学校給食』『生活保護業務』『放置自転車対策』『防犯・防災情報メール配信』など、それぞれの単価を市ごとに比較し合えば自分の市が高いか安いかわかるというわけです。
実は、私も似たようなことを考えて市議時代に提案をしています。ただ、私の市議時代の提案は各種サービスの達成度を数値化するものでした。
施策の充実を目指すバブル以前の時代と、予算の縮減を図りたいバブル以後の時代とでは、モノの見方がまるで異なっていました。
高齢化がさらに進む社会、インフラの再構築が不可欠な時代であれば、記事のような11市長たちの発想は道理です。
この呼びかけに多くの自治体に応じてもらって、その果実をぜひ見せていただきたいと思うものです。

地質環境インフォメーション・バンク

千葉市の稲毛海岸にある地質環境研究所を塚定議員と視察しました。
貴重なデータが保管されている地質環境インフォメーション・バンク内も見せていただきました。
既に引退された先輩議員から以下の3点を聴いていました。
1、千葉県の東京湾沿いは地下2千メートルまで砂の堆積層であること
2、100万年を超える年月をかけて堆積したものであること
3、千葉県が平成9年度に実施した船橋側線の断層調査では堆積層に乱れがなかったこと
すなわち、少なくともこの周辺の地層は100万年以上動いていないことになります。
そんな重要データもこのインフォメーション・バンクの中に眠っているのだと思うと感慨無量でした。
この地質環境インフォメーション・バンクをどうしたらもっと地域住民の防災意識に役立てることができるのか、どうしたら全国自治体の災害対策に役立てることができるのかいろいろと考えさせられる視察でした。
千葉県民の役に立つことで、かつ市町村ではできないことで、かつ民間企業が手を出せないことは、やはり県がやるしかありません。それについて、県はしっかりと予算をつけるべきなのだと思いました。