月別アーカイブ: 6月 2013

どういう事故だったのか?

今朝の日経新聞に『核燃施設で容器接触』という記事がありました。『横須賀 臨界の恐れなし』という見出しなのですが、何のことなのかさっぱり分かりません。
核燃料の加工工場で『二酸化ウラン粉末の入った容器2つが接触した』『臨界の恐れはなく、作業員の被曝や放射性物質漏れなども確認されていないという。』
この工場は、本ブログでも取り上げたことのある沸騰水型軽水炉用燃料を棒状加工している工場かと思われます。
私が分からないのは、コンベヤーの誤作動によって、二酸化ウラン粉末16kgが入った金属缶2つが接触しただけで、これほどの騒ぎになるということそのものです。
それほどまでにナーバスに扱わねばならないものが横須賀市にあり、しかも活断層のそばにあり、しかも東海地震や津波の被害の恐れのある地域にあるということなのです。
核燃料加工工場がそれほど危険だということを私自身が認識していませんでした。
同じような成形加工工場は大洗にもありますし、大阪府熊取にもあります。
この日経記事の詳細な解説を専門家に聞かねばと思った次第です。

竜巻の怖さ


私は個人的に、気象災害や山岳事故の記事もスクラップしています。
新しいスクラップブックになり、最初の切り抜きが6月8日に茨城県の小学校で発生した『つむじ風』の記事でした。
テレビでご覧になった方もいらっしゃると思いますが、つむじ風がテントに近づいてくるまで、誰も何もしないのは困りものです。せめてテントの屋根と鉄の柱とを結んでいる紐くらいは解いてほしいものです。飛ばされた鉄の柱がぶつかれば犠牲者が出かねません。
さて、本県でも1990年12月11日に茂原市で竜巻が発生しました。その大きさは「F3」クラスでした。残念ながら犠牲者も出てしまいました。
2005年の羽越本線特急列車脱線事故にしても、2006年の日豊本線脱線転覆事故も「F1」クラスでしたから、茂原市での竜巻がどれほど凄まじかったかと思います。
竜巻の発生は予測が難しく、身を守るには遠くへ逃げるか頑丈な建物に逃げ込むしかありません。実際、車ごと飛ばされることもありますし、茂原市でも街路樹が倒れて大勢の方がけがをしました。
ともかく建物の中に逃げる、そして窓に近づかない、このことだけは最低限覚えておきたいものです。
写真は竜巻発生装置(名古屋市)です。規模では日本一だとのことです。

県警予算について気になった2点

千葉県警察本部の平成25年度6月補正予算の説明に際していろいろとお尋ねしました。その中で特に気になったことを二つお知らせしたいと思います。
一つは『振り込め詐欺・悪質商法被害抑止コールセンター事業』についてです。
この事業が被害抑止になっているかどうか、本当のところは分かりません。実施しなかった場合の犯罪発生状況が誰にもわからないからです。
しかし、少なくとも国の緊急雇用創出事業として行っているのですから、その点の効果は確認しておかねばなりません。この点は、全員が千葉県民だとのことでしたので、効果が確認できました。
もう一つは、災害発生時に被災の恐れがある交番が県内にどれくらいあるのかという点です。
県内には、交番240か所、駐在所246か所があります。ちなみに駐在所とは警察官が家族ぐるみで住むタイプの交番です。
これら合計486か所のうち、津波被害や液状化などにより被災の恐れがある交番・駐在所は147か所にのぼるとのことです。これには、さすがに驚きました。
そもそも交番がある場所というのは、住民が大勢住んでいるところに他なりません。そういう視点で見れば、県内3割の交番が被災のおそれがあることは特に県民に知っていただかねばならないと思いました。
本議会は、久しぶりに予算委員になります。県民福祉の向上と効率よい予算執行に特に注意を払ってまいりたいと思います。

聖徳中学高校の30周年記念式典

今日は、聖徳大学付属女子中学・高等学校の30周年記念式典に参加しました。お声をかけていただいたことに心より感謝いたします。
聖徳学園の淵源は、昭和8年4月に大田区大森で家政学院と新井宿幼稚園を創立したことにあります。
私は個人的に、昭和初期の日本の歴史を調べていますので、『昭和8年』『大森』などと聴くと背筋がピンと伸びるのです。
日本が太平洋戦争に突入していく時代です。
『五・一五事件』が昭和7年です。『二・二六事件』が昭和11年です。
日本経済は統制経済、軍部が力を持ち始め、社会は暗雲が影を落としたような閉塞感があった、そんな時代だったのではないでしょうか。
そういうときに、学校を建てる、教育の分野へ歩み始めたことに尊敬の念を抱かずにはおれません。
女子生徒の皆さんの素晴らしい演奏とダンスや合唱を堪能させていただきながら、そんなことを感じていました。

不正経理問題「最終報告」

千葉県の不正経理問題については長い時間を要しましたが、平成25年4月末日をもって返還終了との報告がありました。
不適正な経理処理による金額は、約6億2000万円、そして業者のプール金が4億2000万円の合計10億3800万円でした。
それを現職員の無関係の人も含めて、退職者等皆で返還することとしていました。
これが平成25年4月末日に、職員から9億1100万円、業者から2億1500万円の返還となり、損害額を超えました。
不正経理額を割り出すだめに不眠不休の作業をしてきた担当者にとっても、また不正経理調査特別委員会の最後の時に、「毎年返還状況を報告してほしい」と注文を付けた私にとっても一つの大きな節目を迎えました。
二度とあってはならないことですので、記録として残しておかねばと思っています。