今日の朝刊に輿石東氏の民主党参議院議員会長の4選が決まったと報じられている。
この輿石氏については、ジャーナリストの樺山登氏の週刊東洋経済7月24日号「衆参再ねじれで政治漂流 突破口は財政健全化法案」が出色の面白さだった。
そこで私も原典である平成20年1月22日の輿石氏による民主党代表質問の会議録を読んでみた。
輿石氏はまず総理大臣がころころ変わることを舌鋒鋭く批判する。
『総理大臣はこの20年間に何と13人を数えます。驚くべき数でありまさに政権の非力と迷走を物語っていると言わざるを得ません。』
輿石氏が指摘するように20年間に13人はあまりにひどい。一人平均18ヶ月しかないことになる。
しかし、民主党の鳩山総理は10ヶ月ほどだったことを輿石氏はどう言い繕うのだろう?
輿石氏は国会運営について批判する。
『ねじれを生んだのは参議院選挙で投じられた一票の積み重ねであることを忘れてはなりません。民意は自公政権が法案をやすやす成立させることよりも、与野党間の真摯な議論を経て法律が生まれてくることを望んだのであります。』
先の通常国会では民主党政権は強行採決を繰り返したところであるが、今後は輿石氏が主張するように真摯な議論をして欲しいものである。
輿石氏は参議院の問責決議にも触れる。
『国政において総理大臣の問責決議は極めて重いものであります。それを総理が適切に受け止めるならば、自ら辞職するか又は衆議院の解散を行わざるを得ないと思われます。』
先の通常国会の会期末において民主党は参議院本会議を開かずに閉会し、菅直人総理への問責決議案が採決されずに廃案になった。このときの参議院議長は民主党の江田五月氏であった。
自分たちが野党のときは『問責決議案は極めて重い』 と主張しながら、与党になるや『採決をさせずに廃案』 に追い込むという自己矛盾。
本当にこの党は『トラスト・ミー(信用してくれ)』と言われても、信用できるはずがない。
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