日別アーカイブ: 2008年3月31日

至難のビジネスモデル(第186回)

新銀行東京はどうあればよいのだろうか?
他行と同じように利益を上げればよいと言うわけではあるまい。そうであればわざわざ都がつくった意味が無い。
他行から融資を受けられなかった企業に融資しようと言う銀行だったのではないか?
そうであれば当然貸し倒れリスクは増えるのだし赤字は避けられない。
おそらく新銀行東京に望むものは、中小企業に融資しながらそこそこに損失を抑えてほしいというものではないか。
そうであるならば、リスク管理には最優秀の人を揃えなければならない。
他行のエース級が必要だ。この人材の給与を惜しんではならない。
その一方で経費をぎりぎりまで削減することである。少なくとも他行と同じ水準ではだめだ。
東京都という信用力から店舗の質は落せる。
そして、有意義な仕事をしているのだからということで、上に立つ人たちほど他行より給与水準を落す。
以上のことをきっちりと実施できるかどうかだと思う。
あとの気がかりは、今後の金利動向ということになろうか?